鉄鋼株

7月末に神戸製鋼を触り損したので自戒の念を込めてまとめていきます。
鉄鋼に目を付けた根拠としては、資源価格高騰により鉄鋼メーカーも値上げせざる得ない状況となったこと、鉄不足は深刻で値上げ交渉はスムーズにいくと想定、上げ率も過去最大であり前期3Qでは需要が回復し大幅黒字となってはいるが、価格転嫁を織り込むのは来期からであり大幅増収増益が開示されるのでは?との予想だった
最大手である日本製鉄やJEFを選んでない理由として日本製鉄は神戸株を保有しており、生産工程の一部を日本製鉄に委託しているなど関係性がある

年初頃の鉄不足はかなり深刻であり大手企業も含め調達にかなり苦労していたであろう事から今まで日本製鉄で取引していたが、神戸製鋼からも原材料を確保したいのでは?と考えた。
神戸製鋼にとっては自社製品を拡販するまたとないチャンスに加え値上げ交渉もスムーズにいく予想でき、大手2社も増収増益は間違いだろうが、時価総額や将来の期待感なども含め神戸製鋼のほうが上げ幅がでかいのではと考え神戸製鋼を選んだ(要は己の欲深さが勝敗を分けた)
 
なぜ来期業績より価格転嫁が始まると予想したか?
鉄鋼業界の取引は2種類あり「ひも付き」と「店売り」あり、ひも付き契約は毎月一定数量取引する契約を結びリードタイムは3ヵ月ほど、店売りは小売りと同義である
供給優先度は当然ひも付きであり、店売りは材料が回ってこないどころか価格も時価であり、ひも付きよりも先行して値上げした
値上げは昨年よりスタートしていたが主に店売りが多く取引量も少ない
今だけ材料が欲しい企業でもひも付きで契約しない限り、供給されないのは明白であり価格転嫁は早くても3ヵ月かかり年末や年初契約分は4月以降の業績に影響があるのが想定される
日本製鉄が安定供給したら契約量が減少するのが懸念としてあったが、今年は減少しないと予想した
 
日本製鉄が予想通り大幅増収増益が開示され、神戸の期待感があったが増益幅と通期上方修正のイマイチだった
 

 

 
まとめ
今回初めてシクリカル銘柄を触ったが日本製鉄やJFEも想定より上げ幅は低く決算数日後には急落しており難しさを体感した
「シクリカルは赤字で買い、数字が出たら売る」という格言がある通り、売買タイミングが遅すぎたのも敗因の一つだろう
 
最後までお読み頂きありがとうございました。